フロッピーディスク廃棄するにはハサミを使う?捨て方や破壊方法も調査!
フロッピーディスクを見かけることがほとんどなくなりましたが、以前は最も使用されていた記憶媒体です。
ひと昔前は、コンピューターのデータを保存するといえばフロッピーディスクが主流でした。
昔使っていたフロッピーディスクが自宅や仕事場に放置されていませんか?
廃棄するにはハサミで処分してもいいのか、破壊方法があるのか、捨て方がわからないと困っている方の参考になる方法を調査してみました。
この記事では、フロッピーディスクを廃棄する場合にハサミで簡単に廃棄できるのか、破壊方法や捨て方など、注意点もあわせてご紹介したいと思います。
Contents
フロッピーディスク廃棄するにはハサミを使う?
フロッピーディスクにはいくつか種類があります。
登場時期によって大きさが異なり、「8インチ」「5.25インチ」「3.5インチ」の3種類があります。
それぞれ外装の形状が異なるので、ハサミで簡単に廃棄できるか調査します。
8インチフロッピーディスク
開発当初の頃、フロッピーディスクは初めての外部記憶媒体でとても画期的なものでした。
今から考えるととんでもなく容量が小さいですが、はじめはデータ容量が80KBのみ、2年後に400KBのタイプが登場します。
主に会社などで使用するケースが多く個人で使用している人は少なかったと思います。
この8インチフロッピーディスクは、中央のディスク部分を塩化ビニルなどで作られたジャケットに収められたフロッピーディスクです。
ジャケットの内側は不織布などが貼られ、ディスクが傷つかないような構造になっています。
とはいえ、とてもソフトな外装なので、これは簡単にハサミで廃棄することができそうです。
ちなみに、8インチフロッピーディスクは現在ほとんど使用されていないようなので、見る機会も処分する機会も少ないかもしれません。
5.25インチフロッピーディスク
8インチフロッピーディスクは外部記憶媒体としては大きすぎたので、個人で利用するには扱いが大変でした。
利便性を追求し、さらに小さいフロッピーディスクの登場が求められました。
そこで登場したのが、1976年に開発された5.25インチのフロッピーディスクです。
1970年代から80年代にかけて広く普及しました。
容量が大きくても約180KBと少ないため、主にテキストファイルや画像ファイルなど小さめのデータ保存に使用されていました。
この5.25インチフロッピーディスクの登場によって、パソコンドライブへの内蔵が現実となります。
このタイプは形が変わりやすく磁気に弱かったそうなので、耐久性が低い記憶媒体だったといわれています。
その分、データの保存状況は悪くなりやすそうですね。
そして、5.25インチフロッピーディスクの構造は8インチフロッピーディスクとほぼ同じなので、簡単にハサミで廃棄することができそうです。
5.25インチフロッピーディスクも8インチ同様、現在ほとんど使用されていないようなので、処分する機会も少ないかもしれません。
3.5インチフロッピーディスク
1980年に登場した3.5インチフロッピーディスクが、最も広く普及し長い間フロッピーディスクの代名詞として存在しています。
登場後、世界的に大ヒットして最も売れた1995年には売上枚数が45億枚を記録しました。
ものすごく普及したんですね。
今までと異なる点はフロッピーディスクの外観と構造です。
この3.5インチフロッピーディスクは5.25インチフロッピーディスクの耐久性をカバーするために考えられた構造になっています。
外側にプラスチックケースを使用し、内部に記憶媒体である磁気ディスクを保護する不織布でカバーするようにセットしました。
そして、内部に埃などの異物がはいらないようにフロッピーディスクを未使用の時はシャッターを閉じる構造にしました。
この構造により、今までのフロッピーディスクよりも格段に耐久性を上げることができました。
使用しているときは耐久性があった方が良かったのですが、今回は廃棄したいわけなので、この耐久性が少々厄介に感じるかもしれません。
しかも手元にあるフロッピーディスクの中でこのタイプが一番多いはずです。
磁気ディスクが2枚の外部プラスチックに挟まれている状態なので、プラスチックの接合部分にカッターなど差し込み分解したのちに磁気ディスクをハサミで廃棄しましょう。
プラスチック部分を分解する際に中からピンが出てくるので気をつけて分解してくださいね。
フロッピーディスク捨て方は?
少量のフロッピーディスクを捨てたい場合、あまり固くない素材で作られているため、基本的には粗大ごみではなく「不燃ごみ」もしくは「可燃ごみ」として捨てることができます。
このごみの区分は自治体によって変わるので、捨てる前に必ず自治体のホームページなどで確認をしてから指示通りに捨てましょう。
自治体によって、回収日や指定のゴミ袋の有無などルールが異なります。
ルールを守らないと回収してもらえないので、必ずルールを守って捨てるようにしましょう。
そして、データの消去を捨てる前に必ず実施すると安心して廃棄できますよ。
フロッピーディスクのデータ消去はどうする?
フロッピーディスクを捨てる時は保存しているデータがあるか確認して、データがあればできるだけ消去して捨てたいですよね。
フロッピーディスク内にデータが残っている場合、個人情報や会社の機密情報かもしれません。
第三者に読み取られることがないようにできるだけデータ消去してから廃棄するようにしましょう。
フロッピーディスクのデータを消去する方法としては「初期化(フォーマット)」と「物理的に破壊する」の2択になります。
フロッピーディスクドライブがあれば、誰でも簡単に初期化することができます。
現在主流のパソコンにはフロッピーディスクドライブが搭載されていないので、古いパソコンを持っている場合か、外付けのフロッピーディスクドライブを持っている場合は初期化することが可能です。
初期化(フォーマット)の手順は次の通りです。
- フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに入れる
- エクスプローラーからPCを選択し、FD(フロッピーディスク)を右クリックする
- フォーマットを選択する
- フォーマットの画面が表示されたら通常のフォーマットを選択する
- データ消去完了です
OSによって操作方法が変わりますが、フロッピーディスクドライブアイコンをさがしてもらうと同じような操作方法で初期化ができます。
フロッピーディスクは初期化を行うと完全にデータ消去ができます。
フロッピーディスクが大量にある場合は?
数枚処理する程度であれば、ハサミで廃棄したり初期化したりすれば問題ありませんが、押し入れからごっそり出てきた、会社で大量に保管している等、思っている以上のフロッピーディスクを捨てる場合は、有料になる場合もありますが、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。
回収業者であれば、まとめて破砕処理してくれるところもあるからです。
自治体でも粗大ごみとして処分できますので、一度問い合わせてみるといいでしょう。
粗大ごみはそれぞれ決められた回収日や回収場所がありますので、自治体の指示に従って廃棄しましょう。
その際も、時間はかかりますがデータ消去は責任をもって行うことをおすすめします。
フロッピーディスク破壊方法は?
フロッピーディスクドライブがない場合は初期化ができません。
外付けで接続できるので購入することもできますが、面倒な方は物理的に破壊すればデータ消去が可能です。
初期化以外のデータ消去方法が「物理的破壊」だからです。
どういう方法かというと、「ハンマーやカッターなどで電磁ディスク部分を傷つけて破壊する」という方法です。
8インチと5.25インチのフロッピーディスクはそのまま磁気ディスクに傷をつければデータ消去できます。
3.5インチフロッピーディスクは異物混入防止のシャッター部分をスライドさせて中の黒いディスクを見えるようにしてから傷つけて消去させて下さい。
シャッターがないフロッピーディスクであればそのままディスクに傷をつけます。
まとめ
現在では考えられないくらい保存データ容量が少ない記憶媒体のフロッピーディスク。
今回はそんなフロッピーディスクを廃棄したいときハサミで簡単に廃棄できるのか、破壊方法や捨て方、合わせてデータの消去方法などについてご紹介しました。
ハサミで廃棄できますが、大きさによって処理の仕方が変わるので注意しましょう。
捨て方は自治体によって変わりますが、少量であれば可燃ごみもしくは不燃ごみで廃棄できます。
大量に廃棄する場合は、不用品回収業者もしくは自治体の粗大ごみで廃棄できないか相談してみましょう。
初期化もしくは物理的に破壊してもデータ消去は可能です。
道具を使って破壊する場合はケガをしないように取り扱いには注意してくださいね。
廃棄の方法で困った時は参考にしてみて下さい。