作りたい女と食べたい女炎上理由なぜ?ジェンダー問題と二人の関係についても考察!
人気漫画「作りたい女と食べたい女」がドラマ化され、現在続編となるシーズン2が2024年1月から全20話で放送されています。
人気作品がゆえに検索する人も多いと思いますが、検索すると「炎上」という検索ワードが出てきて気になっている人も多いのではないでしょうか。
確かにドラマの「作りたい女と食べたい女」は炎上騒動があり、番組ホームページでも謝罪文が掲載されています。
いったいどんな理由でなぜ炎上したのでしょうか。
また、「作りたい女と食べたい女」は、料理好きな野本さんと食べることが好きな春日さん、二人の女性の交流を描いています。
ジャンルとしてはグルメマンガですが、女性の苦悩やつらさも考察されており、女性が特に共感しやすい内容ではないでしょうか。
ジェンダー問題や二人の関係についても触れています。
この記事では、ドラマ「作りたい女と食べたい女」がなぜ炎上したのかその理由と、登場人物のまわりで起こるジェンダー問題と野本さんと春日さん二人の関係を考察したいと思います。
Contents
作りたい女と食べたい女炎上理由なぜ?
最大の炎上理由はシーズン1で放送された2022年12月13日に放送された第9回の内容が問題になったためです。
この時に取り上げられたメニューが「ローストビーフ」でした。
ローストビーフの調理法が問題になったのです。
ドラマ内では牛のかたまり肉を焼いた後にアルミホイルで余熱を使って低温調理する調理方法を行っていました。
しかし内閣府の食品安全委員会から、この方法だと食中毒を防止するほど肉中心部の温度があまりあがらないのでこの調理方法はおすすめしないと指摘を受けていました。
確かにドラマ内のローストビーフの映像を見る限り、真っ赤な断面のローストビーフは火の通りが弱そうな感じをうけます。
NHKは番組ホームページで公式に謝罪し謝罪文を掲載しましたが、問題のシーンはカットされずそのままであったことも視聴者から不信感を生じさせてしまいました。
ではどうしてこのような問題シーンが放送されてしまったのでしょうか。
制作側の体制に問題があったようです。
調理や衛生に関する専門家がいない現場
料理研究家が料理の監修はしていましたが、調理や食品衛生に関する専門家は不在のまま制作していたようです。
番組制作スタッフも料理に関する番組を扱ったことのないスタッフばかりで、いわゆる素人の集団でした。
通常であれば番組の前に試作をしてから撮影するそうですが、今回はそれもなかったそうです。
どうせ食べないのだから美味しそうにみえればいいのではないか、といった現場の雰囲気もあり、このような事態になってしまいました。
さらに、状況を悪くしたのは、本来であれば放送前に「この映像に問題はないか」と局内で専門的な知識をもったスタッフによる第三者チェックが行われるはずでしたが、これも今回はされなかったといいます。
「作りたい女と食べたい女」のドラマ内容が、メイン要素が他にあり料理はサブ的な要素であったため、軽く考えられていた可能性があったようです。
炎上に対する最新の対応は?
現在のNHK番組ホームページには次のように掲載されています。
- 2024年の再放送分から調理場面の一部修正
- 番組ホームページ掲載のレシピをより安全なものに変更
- 2022年放送当時は確認不足だった事についてお詫び
視聴者からの反応を踏まえて、より寄り添う対応になりました。
作りたい女と食べたい女ジェンダー問題とは?
この作品では日常にある悪意のないジェンダーに関する偏見について触れられています。
ジェンダーロールと言われる性別による役割や分担についてです。
簡単に言うと、社会の中で「男とはこうあるべき」「女とはこうあるべき」という性的な役割のことを言います。
言った側に深い意図や悪意がない場合が多く、むしろ優しさで行っている場合もあり、言われる側や受ける側が感じる差別や偏見は理解されにくいかもしれません。
「作りたい女と食べたい女」で女性というだけで望まれない対応をされてストレスを感じモヤモヤする様子は、女性が共感を覚えるポイントでしょう。
作品内の具体的なエピソードは次の通りです。
野本さんのエピソード
野本さんが会社で美味しそうな手作り弁当を広げていると、同僚の男性社員からこんな声をかけられます。
「野本さんって絶対いいお母さんになるよね」
「俺も彼女にお弁当作ってもらいたいなあ」
自分が好きで作っているお弁当を「女性」だからという理由で「いいお母さん」「できた妻」「かわいい彼女」みたいな捉え方をされ、男性にとって都合の良い解釈をされることにモヤモヤします。
でも、きっと同僚男性は悪気があってかけた言葉ではないはずです。
むしろ誉め言葉でかけた言葉である可能性もあります。
意図なく「女性=料理上手だとすばらしい」と性別によって役割を分けて考えている場合って多いですよね。
もし、野本さんが男性であれば美味しそうなお弁当を広げていても「いいお父さんになるよね」とはきっと言われないはずです。
春日さんのエピソード
いつもの定食屋さんでカウンターに座り唐揚げ定食を注文します。
すると頼んでもいないのにご飯を「少なめにしておいたからね」と大将に言われます。
春日さんは普通盛にしてほしいと訂正をするのですが、大将との間に微妙な空気が流れます。
これも大将の「女性はご飯小盛」という思い込みから優しさのつもりで行った行動だと思われます。
こちらももし春日さんが男性なら、されなかった対応だったに違いありません。
作りたい女と食べたい女二人の関係についても考察!
野本さんは料理を作ることが大好きで腕前もなかなかです。
色々なジャンルの料理が作りたい欲が強いのですが、本人は少食でひとり暮らしなので思うように作ることができません。
作っても食べきれないという理由から「作りたい料理を作れない」ストレスを抱えながら毎日を過ごしていました。
一方春日さんは食べることが大好きで食欲も旺盛な大柄な女性です。
でも外食をすると「女性」というだけでご飯を減らされたり違和感を感じていました。
そんな二人が出会い、野本さんは春日さんに料理を好きなだけ作る事、春日さんはその料理を好きなだけ食べることでお互いの欲求を満たします。
対等に関係を続けていくために、春日さんは野本さんに材料費の支払いを申し出ます。
野本さんは一度は断りますが、どちらかに利益がある関係は良くないと春日さんが強く主張し、最終的には野本さんはその申し出を受け入れます。
お金の問題はとても言いにくい話題ですが、思ったことは真っすぐ主張する春日さんはきちんと自分の思ったことを野本さんに伝えます。
「言いにくいことをきちんと言葉にして伝える」
春日さんの素敵なところです。
野本さんもこんな春日さんの真正直なところに惹かれているのでしょう。
人間関係におけるすれ違いや価値観の違いを埋めるためのコミュニケーションの取り方は学べる部分かもしれません。
まとめ
人気漫画「作りたい女と食べたい女」がドラマ化され話題になっています。
そんなドラマから炎上騒動がおきたので、なぜ炎上したのか理由を調査しました。
どうやらシーズン1で放送されたローストビーフの調理方法に問題があったようです。
現在は公式ホームページでも謝罪と訂正がされ、問題があった部分は改善されています。
特に食に関わる問題なので視聴者からの指摘も多かったと思われます。
そして、「作りたい女と食べたい女」はジャンルとしてはグルメマンガですが、女性の苦悩やつらさも考察しています。
ジェンダー問題や二人の関係についても触れられています。
今回は、ドラマ「作りたい女と食べたい女」がなぜ炎上したのかその理由と、登場人物のまわりで起こるジェンダー問題と野本さんと春日さん二人の関係を考察しました。
今後のドラマの展開も楽しみです!